家具の修理実績 | 40年以上前のエイトチェア・3108(フリッツハンセン製・通称リリー)の塗装修理 | 東京 荒川区の和光自動車鈑金 |
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The lily (Arne Jacobsen, FritzHansen) エイト・チェア(通称リリー)の塗装修理です。 デンマークのフリッツハンセン社の椅子です。 椅子の型番は、「3108」。 一見、セブンチェアに似てる感じがしますが、 座面がかなり違います。この「エイトチェア」 のほうが、座面がより深い曲面になっています。 下は、修理前の詳細。 全体に塗装が劣化ぎみで黄変していて、 表面にはヒビもあり、傷やエッジの欠けも 多数ありました。 |
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お決まりの、座面裏のキャップの画像。 この椅子の裏には、年式のラベル類は 無かったのですが、裏のキャップには それらしき刻印がありました。 Made IN Denmark の文字の横に 「1979」という小さい数字が刻印されて いました。1979年に製造されたものかもれません。 セブンチェア、アントチェアは、かなりの数を 修理していますが、 このキャップ自体のデザインも現在の フリッツハンセンのものとは刻印が違っている ようでした。 |
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悪くなっている塗装を研磨で落として いるところ。 木目の目止めもあるので、大丈夫であるなら なるだけ元の色を残しておきたいところですが かなりの範囲の色が痛んでいて、 色を落とさないわけにはいきませんでした・・・。 下は、背もたれのエッジの詳細。 積層された板の表の部分の木が 劣化で痛んでいました。 |
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色を研磨して気が付いたのですが、 表面の薄板が一枚ではなくて、左右で板を合わせて ありました。 今まで何脚もフリッツハンセンの椅子を直しましたが このようなケースは初めてです。 アコースティック・ギターなどは、ブックマッチといって、 このように、右と左で合わせて表板と裏板を作ってい たりしますが・・・。 座面のRが強いから、2枚にしたのかもしれません。 |
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背もたれの部分のブックマッチ部。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
旧塗膜の研磨後に、木用プライマーをペイント。 これにより、木目や、木の導管を抑えます。 |
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プライマー塗装後の詳細。 木が劣化している部分には、下の画像のように プライマーを染み込ませて対応しました。 |
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プライマーの硬化後に、専用のパテで 表面の歪み、エッジの欠けを修正しました。 |
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背もたれ側の画像。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
パテの研磨後の画像。 薄く黄色が残っているところは、歪みがあったか キズ、カケなどのあった箇所です。 |
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背もたれ側の詳細。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最終の下地のサフェサーを塗ったところ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このまますぐにホワイトを塗れそうなくらい 綺麗な下地ができました。 この後、このサフェーサーを平滑に研磨し、 本塗り塗装を行います。 |
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塗りあがった、エイトチェア。 この角度から見ると、座面のRの凄さが分かります。 |
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専用のジグ(?)の詳細。 こうやってセッティングして、裏面まで 一度に塗り上げました。 |
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下が木なので、急激な加熱は避け、 遠くからぼんやり暖める感じで 塗料を乾燥させました。 |
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完成したエイトチェア(リリー)。 色は、現在のフリッツハンセンの色ナンバー 「100番」で塗りました。 お店によくある、白のアントチェア、セブンチェア と同じ「ホワイト」です。 艶は微妙な艶消しで仕上げています。 この角度からだと、座面の強い曲面が 確認できます。 今回修理した椅子は絶版になる前の初期のものです。 当時の製作技術では、この座面の曲面を成形するのは かなり困難だったようで、製造した椅子の3/4が 廃棄処分になってしまったそうです。 今は、現在の技術で復刻した「エイトチェア」が フリッツハンセン社から販売されているようです。 |
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背もたれ側から撮影。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
色々な角度からの撮影。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オマケ画像。 お客様は遠方の方でしたので、完成後に 宅急便でお送りしました。 最初に、色を塗った部分が汚れないように、 マスキング用のペーパーで囲いました。 左下に巻いてあるのは「タッチペイント用のボトル」 です。塗った色の余りを差し上げました。 |
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色を塗った面を囲った後で、全体をプチプチで くるみました。 |
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さらにダンボール箱に入れて梱包完了。 この状態で発送しました。 弊社は東京下町の板金屋です。腕のいい、 上手な工場を目指して日々精進しています。 |
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