家具の修理実績 | 20年以上前のアントチェア・3101(フリッツハンセン製),5脚の塗装修理 | 東京 荒川区の和光自動車鈑金

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アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の塗装修理 The ANT (Arne Jacobsen, FritzHansen)
 アリンコ・チェア(アント・チェア)の塗装修理を行いました。
 デンマークのフリッツハンセン社製で、型番は「3101」。
 5脚まとめてのご依頼でした。
 1998年に製造された椅子です。
  
 下は、弊社に届いた時の記録画像になります。
 ヤマト便の家財宅急便での発送で、
 梱包はヤマト運輸のほうで行ったようです。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)が届いた時の箱 アントチェア・3101(フリッツハンセン製)が届いた時の状態
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の修理前の状態  修理前の詳細。

 5脚とも全体にキズ、エッジの欠けが多数あり、
 塗装も微妙にくすんで黄変していました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の修理前の座面の状態 アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の修理前の座面の詳細
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の座面裏のキャップ  お決まりの座面裏のキャップの画像。

 弊社では、セブンチェア、アントチェアは、
 かなりの数を修理していますが、、、
 このキャップは年代によりデザインの違いが
 あるようです。

アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の裏面のラベル  椅子の裏に貼られていた年式のラベル。
 
 こういったラベルはボロボロでも貼ってあるだけで
 意味があると思うので、丁寧に剥がして
 再貼り付けすることにしました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の修理を開始  車の傷直しと同じく、まずはキズのエッジを研磨で
 落として滑らかにします。


 下は、専用のパテを付け終わった画像。
 黄色いパテがついている部分に
 キズや欠けがありました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)にパテ付け アントチェア・3101(フリッツハンセン製)、3脚のパテ付け
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)のサフェの塗装前準備  
 座面のキズ修正が終わったところで、
 下地のサフェーサー塗装の準備をしていきます。

 今回の椅子の塗膜は、黄変してはいたものの
 くすみはごく表面的な層だけで済んでいたので、
 全体は軽い研磨だけにとどめました。

 木でできている家具は、木目が出るまで研磨をすると
 木の導管が露出してくるため、「木目の目止め処理」が
 必要になります。
 元の色の層を木目が出ない程度に残せるなら、
 それが木目の目止め代りになるので、下地作業が
 かなり楽になります。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)につけたパテを研磨 アントチェア・3101(フリッツハンセン製)に付けたパテを研磨・2脚分
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)のサフェ塗装前のセッティング  

 サフェ入れは、一脚づつこのように台に乗せ
 背面と座面、一度にサフェーサーを塗りました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)にサフェを塗装したところ  サフェサーを塗ったところ。
 サフェーサーはキズの部分だけでなく全体に
 通して塗っています。
 このまますぐにホワイトを塗れそうなくらい
 綺麗な下地ができました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)に塗ったサフェを研磨  下地のサフェーサーを完全乾燥させ、
 それを平滑に研磨したところ。

 その後、本塗り塗装の準備をしていきますが、
 今回は初めての試みで、本塗り塗装を
 背面と座面の2回に分けてペイントしてみました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の背面を塗る準備  スチールの脚部を脱着して、背面だけ
 先に本塗りのホワイトを塗ります。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の背面にホワイトをペイント  背面に本塗りのホワイトが入りました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の脚部を分離  背面のホワイトが完全乾燥したところで、
 外していたスチール製の脚を組み
 座面の塗装の準備をしていきます。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の座面側の塗装準備 アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の座面側のペイントの準備
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の座面側にホワイトをペイント


 座面にも本塗りのホワイトが入りました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の座面裏のラベル  塗装が仕上がったので、最後の仕上げに
 入ります。
 こちらは裏面のラべル。
 できるだけ丁寧に剥がして、両面テープを貼り、
 再使用しました。

 下の画像は、ラベルを貼り付け、キャップを
 組んだところ。
 今回ご依頼の椅子は、4脚が1998年製で、
 1脚だけ、1999年製のラベルが貼られていて、
 その1脚だけには色名のシールも貼ってありました。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の裏面 アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の座面裏にラベルを貼ったところ
完成したアントチェア・3101(フリッツハンセン製)  完成した「アントチェア」。
 色は、オリジナルのままのホワイト。
 艶は微妙な艶消しで仕上げました。
 キレイになりました。
 1998年製の椅子が甦りました。
綺麗に直ったアントチェア・3101(フリッツハンセン製)の背側  今回は、仕上がった椅子をお車で
 取りにこられたので、このままの状態でお渡し
 しました。
 (お車が「プジョー406クーペ」なので心配しましたが
 無事に全ての椅子を積むことができました)
綺麗に直ったアントチェア・3101(フリッツハンセン製)  弊社は東京下町の板金屋です。腕のいい、
 上手な工場を目指して日々精進しています。
アントチェア・3101(フリッツハンセン製)の塗装修理が完了 塗装修理の終わったアントチェア・3101(フリッツハンセン製)




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